作り直しが必要なのは、どういうときですか
作り直すべきかどうかは、見た目の古さでは決まりません。次の4つのうち、2つ以上に当てはまるときです。
| 症状 | 意味 |
|---|---|
| スマートフォンで文字が小さく、横に動かさないと読めない | 土台の作りが古い。部分的な修正では直らない |
| 文章を1行直すのに制作会社への依頼が要る | 更新が止まる構造になっている |
| 事業の中身が、公開当時から変わっている | 直す箇所が全ページに及ぶ |
| 表示に3秒以上かかる | 作り直したほうが早い場合がある |
1つだけなら、その部分を直せば済みます。2つ以上あるときは、直す費用の合計が作り直しに近づきます。
御社のサイトを、いま手元のスマートフォンで開いてください。判断はそこから始まります。
見た目が古いだけなら、作り直さなくてよいのですか
はい。見た目の古さは、単独では作り直す理由になりません。
古く見える原因の多くは、書体と余白と写真です。この3つは、土台を替えずに直せます。費用も期間も、作り直しの数分の一で済みます。
一方、次の場合は見た目の問題ではありません。
- 画面の幅に合わせて配置が変わらない(スマートフォン対応がされていない)
- 更新のたびに表示が崩れる
- 管理画面から触れる範囲が、ごく一部に限られている
これらは作りの問題です。表面を整えても、次の更新でまた同じことが起こります。
更新が止まるのは、担当者のせいですか
担当者の熱意ではなく、手順の数で決まります。
更新が続いている会社と止まった会社を比べると、違いは「思い立ってから公開までに、何人を経由するか」に出ます。自分で書いて自分で公開できる会社は続きます。制作会社に依頼して、見積もりを取り、確認して公開する会社は止まります。
止まった状態を放置すると、次の2つが起こります。
- 情報が古くなる。 終わったお知らせや、退職した社員の紹介が残ります。訪問者は「この会社は動いていない」と受け取ります
- 検索での扱いが下がる。 更新されないページは、更新されるページに順位を譲っていきます
止まっているかどうかは、いちばん新しいお知らせの日付で分かります。1年以上前の日付が最上部に出ているなら、すでに止まっています。日付を消して隠す対処をとる会社もありますが、訪問者には伝わります。日付を消すより、更新できる形に変えるほうが確実です。
作り直しを検討するときは、「どこまで自社で触れるようにするか」を最初に決めてください。ここを決めずに作り直すと、同じことが3年後に起こります。
作り直すと決めたら、何から始めますか
デザインの相談からは始めません。次の順で決めます。
| 順 | 決めること | なぜ先か |
|---|---|---|
| 1 | 誰に何をしてほしいサイトか | ここが決まらないと、ページ構成が決まらない |
| 2 | 問い合わせまでの道筋 | 必要なページが決まる |
| 3 | 自社で更新する範囲 | 仕組みの選び方が決まる |
| 4 | 載せる文章と写真 | 制作の期間を左右する最大の要因 |
| 5 | 見た目 | 上の4つが決まって初めて決められる |
多くの案件で期間が延びる原因は、4です。制作の作業ではなく、原稿と写真が揃うのを待つ時間で延びます。作り直しを決めた時点で、社内の誰が原稿を用意するかを決めておいてください。
見た目を決める前に事業の言葉を整理する手順は、ブランディングデザインのページにまとめてあります。依頼先の選び方そのものは、制作会社選びで失敗する分かれ目で扱っています。
いまのURLは変えてよいのですか
安易に変えないでください。変えるなら、転送の設定が必須です。
ページのURLが変わると、そのURLに対して積み上がってきた検索での評価が、そのままでは引き継がれません。他社からのリンクや、社内資料に貼られたURLも切れます。
やることは次の2つです。
- 旧URLから新URLへの転送を、1ページずつ設定する
- どのページがどこへ移るかの対応表を、作り直す前に作る
対応表がないまま公開日を迎えると、転送は必ず漏れます。制作会社に依頼する場合も、この表は自社で確認してください。
なお、いまのサイトで検索から人が来ているページは、構成を大きく変えないほうが安全です。当社が担当したY県の工務店のサイトでは、「Y県 工務店」が9〜10位から3ヶ月以内に1ページ目へ移りましたが、こうして積み上がった評価は、URLの扱いを誤ると一度失われます。
部分的に直す場合、どこから手をつけますか
問い合わせに近いページからです。
作り直さずに成果を上げるなら、順番は次のようになります。
- 問い合わせページ。 入力する項目を減らし、何を書けばよいかを添える
- サービスの説明ページ。 何ができて、何ができないかを書く
- トップページ。 事業内容と対応地域を、冒頭で分かるようにする
- 事例や実績。 3件を詳しく書く
トップページから直したくなりますが、効果が出るのは問い合わせページからです。せっかく検討まで進んだ人が、入力の途中でやめている場合があります。
入力欄は、名前・連絡先・相談内容の3つで足ります。会社名や住所、業種の選択、予算の必須指定などを並べると、その分だけ離脱します。聞きたいことは、返信のときに聞けます。最初の1通を受け取ることを優先してください。
費用と期間は、どう見積もればよいですか
金額は条件で変わるため、ここでは考え方だけをお伝えします。
見積もりを比べるときは、次の3つが書かれているかを見てください。
| 項目 | 見るところ |
|---|---|
| ページ数と、その内訳 | 「10ページ」だけの記載は比較できない |
| 原稿と写真を、どちらが用意するか | ここが曖昧だと、後から追加になる |
| 公開後にできること | 自社で触れる範囲と、依頼が要る範囲 |
同じページ数でも、設計と原稿の扱いで金額は大きく変わります。金額の差そのものより、差がどこから来ているかを聞いてください。説明できない差額がある場合は、内訳を出してもらいます。
期間は、制作の作業より原稿待ちで決まります。原稿がすべて揃っている状態なら、10ページ程度で1〜2ヶ月が目安です。揃っていない場合、ここに原稿を書く時間が加わります。社内で書くのか、制作会社に取材してもらうのかを、見積もりの段階で決めておいてください。後から取材を足すと、費用も期間も増えます。
当社の費用の考え方は料金にまとめています。
よくある質問
Q. 作り直しの目安は何年ですか
年数では決められません。5年前のサイトでも、スマートフォンで問題なく読めて、自社で更新できているなら作り直す必要はありません。逆に2年前でも、更新のたびに依頼が必要な作りなら、早めに考えたほうが結果的に安く済みます。判断は年数ではなく、本文で挙げた4つの症状で行ってください。
Q. 作り直すと、検索順位はどうなりますか
一時的に下がることがあります。URLの転送と、ページの中身の引き継ぎができていれば、多くは数週間から数ヶ月で戻ります。ただし順位は他社の動きにも左右されるため、当社では順位そのものの保証はしていません。下がる幅を小さくするために、対応表を作ってから公開日を決めてください。
Q. 制作中も、いまのサイトは公開したままにできますか
できます。新しいサイトは別の場所で作り、完成してから切り替えるのが一般的です。切り替えの当日だけ、数分から数十分ほど表示が不安定になることがあります。問い合わせの多い時間帯を避けて切り替えれば、影響はほとんどありません。
まとめ
ホームページを作り直すかどうかは、見た目の古さではなく、スマートフォンで読めるか、自社で更新できるか、事業の中身と合っているかで決まります。当てはまるのが1つなら部分的に直し、2つ以上なら作り直しを検討する時期です。
判断に迷う場合は、いまのサイトを拝見したうえで、作り直しと部分的な修正のどちらが向いているかをお伝えしています。お問い合わせからご相談ください。