更新が止まるのは、なぜですか

意志の問題ではなく、手順の数の問題です。

更新が続いている会社と止まった会社を比べると、違いははっきりしています。思い立ってから公開されるまでに、何人を経由するかです。

経由する人 続くか
自分だけ(書いて、そのまま公開) 続く
自分と社内の確認者 だいたい続く
自分、確認者、制作会社 止まる
自分、確認者、制作会社、見積もり 必ず止まる

制作会社に依頼が必要な作りになっている場合、1回の更新に数日から数週間かかります。しかも費用が発生します。そうなると「まとめて依頼しよう」と考え、そのまま忘れます。

御社のサイトで、いちばん新しいお知らせの日付を確かめてください。1年以上前なら、すでに止まっています。

更新が止まると、何が起きますか

2つのことが同時に起こります。

1つ目は、訪問者の受け取り方です。終わったお知らせや、退職した社員の紹介が残っていると、「この会社は動いていない」と受け取られます。事業は動いているのに、サイトだけが止まって見えます。

2つ目は、検索での扱いです。更新されないページは、更新されるページに順位を譲っていきます。競合が書き続けていれば、こちらが何もしなくても相対的に下がります。

さらに、止まった期間が長いほど再開しにくくなります。書くことが溜まりすぎて、どこから手をつけるか分からなくなるためです。

何を書けばよいか分からないときは

社内にある文章を探してください。ゼロから書く必要はありません。

多くの会社には、すでに書かれた文章があります。

  • 見積書や提案書に添えた説明
  • 問い合わせへの返信メール
  • 打ち合わせで毎回説明していること
  • 社内向けの手順書

このうち、外に出して差し支えないものが記事のもとになります。とくに「問い合わせへの返信メール」は、そのまま使える形に近いものです。相手が実際に疑問に思ったことに答えているためです。

同じ質問が3回来たら、それは記事にすべき題材です。3回来た質問は、これからも来ます。

書く順番も、この方法で決まります。頻度の高い質問から順に書けば、迷う時間がなくなります。題材を探す時間が、更新が止まる原因のひとつです。あらかじめ10個ほど並べておけば、書く月に題材から考えずに済みます。

逆に、書かないほうがよい題材もあります。制度や用語の一般的な解説です。同じ内容が他社にも公的機関にもあり、御社が書く理由がありません。書くなら「その制度が、御社の業種ではどう効くか」まで踏み込んでください。

誰が書くかは、どう決めればよいですか

現場の人が話し、書く人がまとめる形が続きます。

社長が書くと決めた場合、忙しさで止まります。担当者が書くと決めた場合、中身が薄くなります。現場の知識を持つ人と、文章にする人は分けたほうが続きます。

現実的な形は次のとおりです。

やり方 向いている会社
現場の人に30分聞き取り、担当者が文章にする 社員が数人以上いる
打ち合わせの録音を、そのまま文章に起こして整える 説明の機会が多い
制作会社に取材してもらい、原稿を受け取る 社内に書く時間がない

いずれの場合も、公開前に事業を分かっている人が目を通してください。事実の誤りは、外部の書き手では気づけません。

AIに書かせてもよいのですか

下書きまでは有効です。そのまま公開してはいけません。

AIは、一般的な説明を短時間で用意できます。一方で、御社にしかない情報は持っていません。事例の数、実際にあった相談、断った案件の理由。こうした情報が入っていない記事は、他社の記事と区別がつきません。

使い方としては、次の順序になります。

  1. 題材と、書くべき要点を人が決める
  2. AIに下書きを作らせる
  3. 御社にしかない情報を、人が足す
  4. 事実関係を、人が確かめる
  5. 人の判断で公開する

4と5を省くと、事実でないことが書かれたまま公開されます。これは検索での評価だけでなく、事業の信用に直接影響します。

当サイトの記事も、この手順で作っています。仕組みの面でも、記事は必ず下書きとしてしか保存できず、公開は人の操作でしか行えないようにしています。手順で守るより、仕組みで守るほうが確実だからです。

どれくらいの頻度で書けばよいですか

月1本で構いません。続くほうが大切です。

週1本と決めて3週で止まるより、月1本で1年続けるほうが結果が出ます。1年で12本、2年で24本になります。この規模になると、検索から来る人の入口が増えます。

続けるための現実的な決め方は次のとおりです。

  • 公開日を先に決める(毎月第1営業日、など)
  • 1本あたりの分量を決める(無理なら短くてよい)
  • 書けない月は、既存の記事を1本直す

3つ目が効きます。新しく書けない月でも、古い記事の数字や事実を直せば、それは更新です。制度が変わった、料金が変わった、事例が増えた。こうした修正は、新しい記事を書くより短時間で終わり、しかも読まれている記事ほど効果があります。

続かない原因が時間ではなく気力にある場合は、分量の基準を下げてください。3,000字と決めていると、書き始めるまでの心理的な負担が大きくなります。まず1,000字で公開し、後から足す形にすれば、着手できます。

自社でやるか、外に出すかの分かれ目は

書く時間が月に4時間取れるかどうかです。

取れるなら自社で書けます。取れないなら、外に出したほうが結果的に安く済みます。止まったサイトを放置する損失のほうが、依頼の費用より大きくなるためです。

外に出す場合、確かめることが3つあります。

確かめること なぜ
取材があるか 取材のない記事は、他社と同じ内容になる
公開後に自社で直せるか 直せないと、また止まる
何本書いたら見直すか 続けるだけでは効果を判断できない

丸投げにすると、御社にしかない情報が入りません。取材の時間だけは、社内で確保してください。

外に出す場合に何をどこまで含めるかは、記事コンテンツ運用に書いています。AIに書かせた原稿の見方は、AIで書いた記事がGoogleに評価されない本当の理由で扱っています。

よくある質問

Q. 記事を書くと、どれくらいで効果が出ますか

早くて1ヶ月、多くは3ヶ月ほどで検索からの流入が動き始めます。ただし1本では動きません。10本ほど揃った時点から変わり始めることが多いです。順位は他社の動きにも左右されるため、当社では順位そのものの保証はしていません。効果を測るなら、順位ではなく問い合わせの内容の変化を見てください。

Q. 短い記事でも意味がありますか

あります。ただし、他のページと同じ内容を短く書いただけの記事は逆効果です。短くてよいのは、答えが短くて済む題材のときです。「この場合はこうなります」で終わる内容を、無理に引き伸ばす必要はありません。分量より、その記事にしかない情報が入っているかどうかで判断してください。

Q. お知らせと記事は、分けたほうがよいですか

分けてください。お知らせは日付が命で、古くなること自体に意味があります。記事は古くならないように直しながら使います。同じ場所に混ぜると、古いお知らせが記事の中に紛れ、更新されていない印象を与えます。当サイトでも、この2つは別のものとして扱っています。

まとめ

ホームページの更新が止まるのは、担当者の熱意ではなく、公開までに経由する人の数で決まります。自分で書いて自分で公開できる形にすること。題材は社内にすでにある文章から探すこと。この2つで、月1本は続きます。

続けられる形にすること自体を、公開後の仕組みごとご相談いただけます。お問い合わせからご連絡ください。