新規に取得したドメインでサロンのサイトを立ち上げるとき、最初にやることは狙う言葉を1つに絞ることです。新規ドメインは評価が積み上がっていないため、広い言葉では順位が付きません。地域名を含む具体的な組み合わせから始めます。

この記事は、これからサロンのホームページを新しく作る、または作り直す方に向けて書いています。

結論:最初の3か月にやること

時期 やること やらないこと
公開前 狙う言葉を1つ決め、その言葉で答えるページを作る 全メニューのページを一度に作る
公開直後 検索での見え方を登録し、基本情報を揃える 記事を大量に投稿する
1〜3か月 反応のあった言葉に合わせて追記する 順位を毎日見る

新規ドメインは、最初から広く狙うと何にも当たりません。 1つの言葉で1ページ目に入ってから、隣の言葉へ広げるほうが早く進みます。

課題:メニューを全部並べても、順位は付かない

よくある作り方は、提供している施術をすべてページにする形です。ページ数は増えますが、新規ドメインでは効きにくい進め方です。

理由は2つあります。1つは、1ページあたりの内容が薄くなることです。5つのメニューに均等に力を配ると、どのページも他店と同じ内容になります。

もう1つは、狙いが分散することです。検索エンジンから見て、このサイトが何の店なのかが決まりません。まず1つの主題で認識される必要があります。

解決策1:狙う言葉を、地域名を含む形で1つ決める

「エステ」「まつげエクステ」のような単体の言葉は、新規ドメインでは競合が多すぎます。

  • 地域名+業種(例:◯◯駅 まつげパーマ)
  • 地域名+悩み(例:◯◯ 肩こり 整体)

このように2語か3語の組み合わせにしてください。検索する人の数は減りますが、そのぶん来店に近い人が来ます。地域で探している時点で、通える範囲の人だけが検索しています。

決めた言葉は、トップページの見出しと、メニューページの1つに反映させます。全ページに同じ言葉を詰め込む必要はありません。

言葉を選ぶときは、自分の店で本当に受けられる内容かを確認してください。検索数が多いという理由だけで選ぶと、来店した人の期待と提供内容がずれます。予約は入っても満足度が下がり、再来店につながりません。

もう1つの基準は、すでに来ている客が使っている言葉かどうかです。予約時や来店時に「何を見て来たか」を聞いていれば、その言葉が候補になります。手元に材料がない場合は、今日から聞き始めるだけで1か月後には判断できます。

言葉の決め方を含めた設計は、SEO・AIO設計の範囲です。そもそもSEOが何を指すのかは、SEOとは何をすることかで整理しています。

解決策2:その言葉に、正面から答えるページを作る

言葉を決めたら、その検索で来た人が知りたいことを1ページに揃えます。

揃えるもの 具体的に
何ができるか 施術の内容と、向いている人
いくらか 料金と所要時間
どこか 駅からの経路と所要分数
いつ行けるか 営業時間と定休日
誰がやるか 担当者の人数、指名の可否

この5つが1ページに揃っていれば、他店と比較したときに判断できます。足りない項目があると、その確認のために離脱します。

駅からの経路は、分数だけでなく目印を書いてください。 「◯◯駅東口から徒歩5分、コンビニの角を右」と書いてあると、初めての人が迷いません。地図を見れば分かることでも、文章で書いてあるかどうかで来店前の不安が変わります。

写真は、この段階では多くなくて構いません。店内の全体が分かる1枚があれば足ります。内装がまだ整っていない場合は、写真を後から差し替える前提で、配色と文字組みで見せる形にしておきます。

解決策3:公開直後は、記事より基本情報を優先する

新しいサイトを作ると、記事を書いて増やしたくなります。ただし公開直後にやるべきことは、基本情報を正確にすることです。

  • 店名、住所、電話番号の表記をサイト内で統一する
  • 営業時間と定休日を、実態と合わせる
  • 地図を埋め込み、最寄り駅からの経路を書く

とくに1つ目は、地図検索での判定に関わります。 サイト内で表記がばらついていると、同じ店だと判定されにくくなります。番地の書き方、ビル名の有無まで揃えてください。

基本情報のうち、営業時間の書き方は特に注意してください。「不定休」とだけ書かれていると、行けるかどうかが分かりません。定休日が決まっていない場合でも、「営業日は予約ページでご確認ください」と経路を書けば、確認する手段が伝わります。

地図の埋め込みは、住所を書いただけの状態より確実です。ただし埋め込みだけに頼ると、表示が重くなることがあります。住所の文字と、経路の説明を先に置き、地図はその下に置く順番が扱いやすい形です。

解決策4:3か月は、反応を見て追記する

公開してすぐに順位が動くことは多くありません。1〜3か月は、次の作業に集中してください。

  1. どの言葉で表示されているかを確認する
  2. 表示はされるが押されていない言葉を探す
  3. その言葉に対する答えを、既存ページに追記する

新しいページを作るより、既存ページへの追記のほうが早く効きます。 表示されている言葉は、検索エンジンがそのページを関連づけている証拠なので、そこを厚くするのが近道です。

追記する内容は、接客で実際に聞かれたことが向いています。「どれくらいの頻度で通えばいいか」「当日はメイクをして行っていいか」といった質問は、検索でも同じ言葉で調べられています。その日のうちに1行だけ書き留めておくと、追記の材料が切れません。

3か月のあいだ、順位を毎日確認する必要はありません。週に1回、表示されている言葉の一覧を見る程度で十分です。日々の変動を追っても、打ち手は変わりません。

事例:新規ドメインのサロンで順位が動いた記録

運営元である株式会社iroha が手がけた案件では、東京都S区のエステ店で、新規に取得したドメインにもかかわらず、地域名を含むキーワードが公開から1ヶ月で検索1ページ目に入りました。地域名を軸にした構成にした結果です。

ただしこの案件は、競合の少ない組み合わせを選べたという条件にも恵まれています。 同じ手順でも、競合が多い地域や業種では時間がかかります。検索順位は当方が決められるものではないため、同じ結果をお約束するものではありません。

再現できる部分があるとすれば、狙う言葉を絞ったことと、基本情報を最初から揃えたことの2点です。特別な施策は行っていません。

よくある質問

Q. 開業前にサイトを作っておくべきですか。

A. 作っておいたほうが有利です。ドメインを取得してからの経過期間は後から買えません。開業日が決まった時点で、店名・場所・オープン予定日だけのページを公開しておけば、その分だけ早く始められます。

Q. 順位はどれくらいで動きますか。

A. 業種と地域の競合状況で大きく変わるため、期間はお約束できません。ただし公開直後に何も起きないのは正常です。数週間は表示すらされないこともあります。毎日順位を見ても判断材料は増えません。

Q. 記事は書いたほうがいいですか。

A. 基本情報が揃ったあとであれば有効です。書く内容は、来店前によく聞かれる質問が向いています。施術の頻度、当日の過ごし方、持ち物。接客で実際に聞かれたことを書くと、検索されている言葉に近くなります。

まとめ

新規ドメインのサロンサイトは、狙う言葉を1つに絞り、その言葉に正面から答えるページを作るところから始めてください。公開直後は記事より基本情報です。反応が出てから、既存ページに追記して広げます。

どの言葉を狙うべきかは、地域と競合の状況で変わります。出店エリアと業態を伺えば、候補をお出しできます。お問い合わせからご相談ください。