順位が上がっても問い合わせが増えないのはなぜですか

検索から人は来ているのに問い合わせがない場合、原因は次の3つに絞られます。

原因 症状 確かめ方
施工エリアが分からない 県外からの問い合わせばかり、または0件 トップページに市町村名が書いてあるか
価格帯が分からない 「参考までに」で終わる 過去の工事の総額が1件でも載っているか
誰がやるのか分からない 相見積もりの1社で終わる 現場を担当する人の情報があるか

御社のサイトを開いて、この3つが30秒以内に分かるか確かめてください。分からなければ、順位を上げても結果は変わりません。訪問者は「この会社に頼めるかどうか」を判断できず、そのまま離れます。

集客の問題に見えて、実際は信用の設計の問題であることがほとんどです。

施工エリアはどこまで細かく書くべきですか

市町村名まで書いてください。「県内全域」では足りません。

工務店を探す人は、自宅の近くで工事してくれる会社を探しています。「県内全域対応」と書かれていても、自分の住む町に来てくれるかは分かりません。距離の不安が残ったまま問い合わせる人は多くありません。

書き方は次のようにします。

  • 対応する市町村を、すべて名前で挙げる
  • 隣接県の一部に対応するなら、その市町村も挙げる
  • 対応できない地域があるなら、それも書く

対応できない地域を書くのは損に見えますが、逆です。断る基準が書いてある会社は、書いていない会社より正直に見えます。

検索の面でも効きます。「工務店」だけで戦うと全国の大手と比較メディアが相手になりますが、「市町村名 工務店」なら競合は地域の数社です。当社が担当したY県の工務店のサイトでは、「Y県 工務店」が9〜10位から3ヶ月以内に検索1ページ目へ移りました。狙う言葉を地域に寄せた結果です。

価格を載せると相見積もりで負けませんか

負ける相手は、もともと価格でしか選んでいません。

工事は条件で金額が変わるため、定価を出せないのは当然です。それでも訪問者は、桁を知りたいだけです。300万円なのか3,000万円なのかが分からないと、問い合わせるかどうかの判断ができません。

出せるのは次のような形です。

  • 過去の工事の総額(「外壁と屋根の改修 約○○万円」)
  • 何が含まれ、何が別途かの内訳
  • 金額が動く条件(下地の傷み、足場の要否など)

1件でも構いません。実際にやった工事の金額が1つ載っているだけで、問い合わせの質が変わります。安さを聞くだけの連絡が減り、条件を伝えてくる連絡が増えます。

出せない事情があるなら、代わりに「見積もりの取り方」を書いてください。何を伝えれば概算が出るのかが分かれば、訪問者は次の行動に移れます。

施工事例に何を書けば読まれますか

写真の枚数より、書いてある情報の種類が効きます。

多くの工務店のサイトでは、施工事例が写真とひとことで終わっています。これでは、訪問者は自分の家に置き換えて考えられません。次の項目を揃えてください。

項目 なぜ要るか
築年数と施工前の状態 自分の家と近いかを判断できる
相談のきっかけ 同じ悩みの人が自分ごとにできる
工事の範囲と期間 生活への影響を想像できる
金額の目安 検討の土俵に乗るかが分かる
引き渡し後の様子 仕上がりだけでなく結果が分かる

写真は、施工前と施工後を同じ位置・同じ画角で撮ってください。角度が違うと比較になりません。

事例は3件で足ります。10件を薄く並べるより、3件を詳しく書くほうが読まれます。

現場の人が見えることが、なぜ効くのですか

工事は、会社ではなく人が来るからです。

訪問者が不安に思っているのは、見知らぬ人が自宅に出入りすることです。誰が来るのか分かる会社と、分からない会社では、選ばれ方が違います。

載せるのは、経歴の立派さではありません。

  • 現場を担当する人の名前と、担当してきた工事の種類
  • 何年この仕事をしているか
  • 資格があれば、その名前

写真は、正面からの証明写真である必要はありません。作業中の手元や、現場で説明している場面のほうが伝わります。顔を出したくない事情があるなら、無理に出す必要はありません。後ろ姿や手元だけでも、人がいることは伝わります。

一人親方や少人数の会社ほど、ここが効きます。規模で大手に勝てない代わりに、誰が来るのかを最初から示せるためです。会社案内のページの奥に隠さず、トップページから見える場所に置いてください。

検索エンジンとAIに、どう読ませればよいですか

書いてある内容を、機械が読める形に直します。

近年は、検索結果を見ずにAIの回答だけで判断する人が増えています。AIは記事やページの前半を引用する傾向があるため、結論を先に書いたページが有利になります。

やることは次の3つです。

  1. 各ページの冒頭に結論を置く。 「当社は○○市を中心に、木造住宅の改修を行っています」のように、1文目で用件を済ませます
  2. 構造化データを入れる。 ページの意味を機械に伝える記述です。会社情報、パンくず、よくある質問に対応するものを入れます
  3. よくある質問を、文字としてHTMLに出す。 開閉する仕掛けにする場合も、最初から文字が入っている状態にします

当サイトでも同じことをしています。構造化データは全ページに入れ、よくある質問は開いた状態で出力してから、JavaScript が読み込まれた後に折りたたんでいます。読み込みの順序を変えるだけで、機械が読み取れる情報量が変わります。

この読ませ方の設計は、SEO・AIO設計で扱っている範囲です。費用の内訳から確かめたい場合は、ホームページ制作費は何にかかっているのかをご覧ください。

何から手をつけるべきですか

順番があります。上から順に進めてください。

順 やること 目安
1 トップページに市町村名と事業内容を書く 半日
2 施工事例を3件、金額と経緯まで書き直す 2〜3日
3 担当者の情報を載せる 半日
4 よくある質問を10問書く 1日
5 構造化データを入れる 制作会社に依頼

1から4は、文章を足すだけなので自社でもできます。効果が出るのもこの範囲です。5は仕組みの話なので、制作会社に頼むほうが早く終わります。

順位を上げる作業から始めたくなりますが、逆です。中身が整っていないサイトの順位を上げても、訪問者が増えるだけで問い合わせは増えません。

よくある質問

Q. ホームページを作り直すべきか、直しながら使うべきか、どちらですか

文章を足すだけで直せるなら、作り直す必要はありません。判断の分かれ目は、スマートフォンで見たときに読めるかどうかと、自社で文章を更新できるかどうかの2点です。どちらも問題なければ、中身を書き足すほうが費用も期間も抑えられます。

Q. 効果が出るまでどれくらいかかりますか

検索からの流入は、早くて1ヶ月、通常は3ヶ月ほどで動き始めます。ただし順位は他社の動きにも左右されるため、当社では順位そのものの保証はしていません。一方、問い合わせの内容が変わるのは、文章を直した直後です。安さだけを聞く連絡が減るのは、公開の翌週から起こります。

Q. 写真は撮り直したほうがよいですか

施工事例に使うものは撮り直す価値があります。施工前と施工後が同じ位置・同じ画角で撮られていないと、比較として成立しないためです。それ以外の写真は、既存のもので構いません。写真の質より、添えてある文章のほうが問い合わせに効きます。

まとめ

工務店のホームページで問い合わせが来ない原因は、集客ではなく信用の設計にあります。施工エリア、価格の桁、担当する人。この3つが分かるだけで、同じ訪問者数でも問い合わせの数と質が変わります。

自社での判断が難しい場合は、いまのサイトを拝見したうえで、どこから直すと効果が出やすいかをお伝えしています。お問い合わせからご相談ください。費用の考え方は料金にまとめています。